2006年02月26日

すっかりご無沙汰でどうもすいません。

今月の頭にメインPCが大破してから、早いものでもう一ヶ月が経とうとしております。
この一月、ブログもメルマガも放置してしまいすみません。
すっかりご無沙汰でしたが、皆様いかがお過ごしだったでしょうか。

実はこのようなエントリーを書いている現在も新しいパソがまだ届いてなかったりします(汗)。
なんでも発注したケースが入手困難とか……。
そりゃあ、まぁ、シルバーメタリックのイカしたケースでしたが、まさか納期がこんなに遅れるとは……。
もう、涙涙でございます。

現在は20世紀に製造された、殆ど骨董品のようなPCで作業しているのですが、これがクソ重いんだ。
基本的に仕事と諸々の作業をする際に、エディターとブラウザを同時に立ち上げて作業することが多いんですが、こんな極当たり前のことができんのですよ(涙)。
立ち上げることは出来てもすぐに動かなくなるんで、個々の作業をバラバラにやる羽目に。
そして、その度にアプリを立ち上げて、終了させての繰り返しで、あっという間にシステムリソースが消費され、殆ど一時間おきにシステムの再起動を余儀なくされるとゆー。

もうね、21世紀にも入ってシステムリソースの悪夢を再び味わうなんて思いもしませんでしたよ。
早く新パソが届いてくれることを祈るばかりなんですが、どうなることやら……。
ボチボチとこちらも復旧させていく予定ですが、通常業務に膨大な手間を掛けられている現状なので、試写に行く暇すらなかとですよ……ノД`)・゚・。

なるべく早い復旧を目指しますので、もうすこしだけ生暖かく見守ってやってくださいませ!

posted by 仙道勇人 at 13:04 | Comment(34) | TrackBack(15) | 日記/つぶやき

2005年12月31日

「キング・コング」を観る

12/30にメルマガ第108号配信してました。お題は「キング・コング」です。

今更言うまでもない怪物映画の古典を
「LOTR」シリーズのピーター・ジャクソンがリメイクした本作。
あらすじは不要ですな。

まぁ、髑髏島に着くまでがちょっと長いですとか、
髑髏島の住民達は何を食って生きてるんだ、魚だけなのか?ですとか、
あの小さな船でどうやってコングをNYまで連れて帰ってきたんだ
(船倉の描写はあったけど入り口狭すぎ)ですとか、
エンパイヤステートビルの頂上でドレス一枚じゃ凍死するだろですとか、
細かい突っ込みは色々と出来るんですが……

そんなことにいちいち突っ込むのは野暮ってもんだっ! !

とにかく、本作はエンターテインメントとして完全無欠
観始めたら最後、一気にエンディングまで連れて行かれる
真性のジェットコースタームービーです。
観る者を圧倒するまさに怪物級の娯楽超大作としか言いようのない本作、
劇場の大スクリーンで観ないと後悔必至。
お年玉叩いてでも劇場へGO!!

なお、 本作については
「コングの瞳に映りしものは」と題してINTROの方で少し詳しく書きました。

ネタバレ全開ですが、興味のある方は是非。

と言うわけで、2005年最後のエントリーとなりました。
今年はブログの更新がなかなか思うようにいかず、
反省することしきりでしたが、来年はできるだけ早い更新を心懸け、
試写レビュー速報という形で更新できればいいなと考えています。

あ、あとベルセルク関連も来年移動させます。
実はブログの準備は出来ているんですが、
最近の回のレビューがまだ書き終わっていないので、
こちらと併せて移動させる予定です。

今年一年お読み下さってありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたしますぅぅ。
そして、このエントリーを読まれた方が健やかに新年を迎えられますように。
では、皆々様、良いお年を!!

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キング・コング 2005年 ニュージーランド・ アメリカ
脚本・脚本:ピーター・ジャクソン
監督:フラン・ウォルシュ フィリッパ・ボウエン,
出演:ナオミ・ ワッツ,ジャック・ブラック,エイドリアン・ブロディ,
    アンディ・サーキス,ジェイミー・ベル,カイル・チャンドラー,
    コリン・ハンクス,トーマス・クレッチマン 他
http://www.kk-movie.jp/

posted by 仙道勇人 at 13:37 | Comment(12) | TrackBack(66) | 劇場鑑賞報告

2005年12月28日

「秘密のかけら」を観る

12/23にメルマガ第107号配信してました。お題は「秘密のかけら」です。

う゛う゛う゛う゛ぅぅぅぅ、寒いですね。
年も押し迫ってまいりますと、仕事の他にやることが色々とあって何かと大変です。
指先がかじかんで思うようにキーが打てないなど、身も心も冷えまくりでございます。
そんな私の手元には焼酎のお湯割りという心強い友がっ!
薄ーーーーーいアルコールとお湯のダブル効果でポッカポカですわい。

さて、そんな与太話は置いときまして、「秘密のかけら」です。
この作品は、「スウィートヒアアフター」のアトム・エゴヤンの新作で、
1972年のアメリカはロサンジェルスを舞台に
15年前にあった人気芸人コンビの突然のコンビ解消の裏に隠された「秘密」に、
ジャーナリスト・カレン(アリソン・ローマン)が迫っていくというお話でして、
基本はミステリーです、一応。
なんで「一応」なのかと言えば、ミステリー要素が強い作品ながら、
ミステリーの王道である「犯人捜し」がメインになっていないんです。
ついでに言うといわゆる「トリック」の謎解きもメインになってません。
ですが、「犯人捜し」や「トリック」に関する言及で、
展開自体は極めてミステリアスとゆーね。

もう本当に見応えのある作品で、
主演のアリソン・ローマン、ケヴィン・ベーコン、コリン・ファースの三人が素晴らしいのです。
特にケヴィン・ベーコン!
本作でもプリンプリンなケツを披露していますが、
そのあられもない後ろ姿に
なんつうかハッスルしすぎだろ、ケヴィィィィィン!! と思わず失笑。
いや、そのシーン以外ではしっかり丁寧に演じているのですが。
特にラストで見せるケヴィンの表情が、堪らなく切ないのですよ。

なぜ二人は「秘密」にしてこなければならなかったのか。
なぜ二人は「秘密」にすることを選んだのか。
解き明かされる「真実」によって、
「真実」というものの意味と価値を改めて考えさせられるはず。
とにかく観終わった後、こんなに切ない気持ちを味あわされたのは久しぶりですわ。
このお正月、切ない映画を観たければこれを観よっ!と断言しましょう。

まぁ、某王猿も切ないお話ではありましたが、
切なさではこちらの方が上ですからっ!(個人的好み爆裂)
1950年代当時のショウビジネス界の裏側の人間模様に、
人間の業としか言いようのない骨太なドラマを埋め込んでるんで、
ある意味で、大人の映画、と言えるかもしれません。
観終わった後に、あれこれと考えずにはいられなくなる、
そしてそれを誰かと話し合いたくなること請け合いです。
やっぱり、アトム・エゴヤンは良い監督だなあ。
惚れ直しましたぜ。

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秘密のかけら 2005年 カナダ・イギリス・ アメリカ
監督・脚本:アトム・エゴヤン
出演:ケヴィン・ベーコン,コリン・ファース,アリソン・ローマン,
    レイチェル・ブランチャード,デヴィッド・ヘイマン,モーリー・チェイキン,
    キルスティン・アダムス,ソニヤ・ベネット他

  http://www.himitsu-kakera.jp/

posted by 仙道勇人 at 00:13 | Comment(11) | TrackBack(16) | 試写報告

2005年12月19日

「ロード・オブ・ウォー」を観る

12/16にメルマガ第106号配信してました。お題は「ロード・オブ・ウォー」です。

本作は、ソ連崩壊の混乱に乗じて巨万の富を築き上げた
武器商人の半生を描いた作品。
監督・脚本のアンドリュー・ニコルが
「映画の出来事のほとんどすべてに実例がある」と言うだけあって、
武器取引の実態描写などのリアリティはかなりのもの。
そうした武器取引の実態と共に私生活を併せて描くことで、
家庭人としての面から「武器商人の立場」にアプローチをしていて
作品に厚みが出てます。

硬く重苦しいテーマを扱っている本作ですが、
特筆すべきは随所にちりばめられたブラックユーモアと皮肉。
取引現場で、商品の銃を突然発砲されて「なにすんだ!!!」と絶叫したかと思ったら、
相手から銃を引ったくってハンケチで拭き拭き
「一度撃ったらタダの中古やんけ」と言い切ったり、
「商品」発送後に停戦と聞いて「ちゃんと戦争しろや、ゴルァ」
とクレームを入れるクールな対応がなんだか妙におかしい。
や、実際は笑ってられんのですけどね。

この怪人物をニコラス・ケイジが熱演。つか、ハマりすぎですな、彼は。
なんだかちょっと見ないうちに髪の毛がフッサフッサになっている
ような気がしなくもないですが……。

見所は結構あるんですが、
中でも銃弾が製造されて「役を果たす」までの一連の過程を描いた冒頭シーンは必見。
顔しかめること請け合いの後味の悪さが凄いですわ。

一応、「センセーショナル・アクション・エンターテインメント」(な、長い……)と銘打たれている本作ですが、 やはり戦争とか武器取引の裏側とかに興味のない人にはちょっとしんどい内容かもしれません。
でも、こういう映画もたまには観てみてもいいんじゃないでしょうか。

なお、「INTROでも スーツ姿の死神はかく語りき」と題して、別の角度から本作のレビューを書いてます。ぜひ、 読んでやってください!

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ロード・オブ・ウォー  2005年 アメリカ
製作・脚本・監督:アンドリュー・ニコル
出演:ニコラス・ケイジ イーサン・ホーク ジャレッド・レト
    ブリジット・モイナハン イアン・ホルム 他
http://www.lord-of-war.jp/

posted by 仙道勇人 at 16:08 | Comment(5) | TrackBack(46) | 試写報告

2005年12月15日

「Mr.&Mrs. スミス」を観る

体調悪化で放置しまくりですが……
12/10にメルマガ第105号配信してました。お題は「Mr.&Mrs. スミス」です。

私生活でも熱い情報が飛び交っている
ブラピ×アンジー姐さん主演のスター映画ですな。
実は仙道、この作品については予備情報を全く無しの
まっさらな状態で鑑賞したのが大正解!
(当然、二人が「夫婦」で「ホニャララ」同士ということすら知りませんでした)
まぁ、公開して大分経ってしまっているので、今更伏せても意味無し男って感じですが、 この作品は予備情報無しで観た方が断然楽しめますよ!
なんともおっそろしくも可笑しい(微笑ましい?)夫婦喧嘩アクションコメディっす。

とりあえず、アレですわ。
アンジー姐さんの色っぽさ全開の唇はもとより、
色々なコスプレが楽しめて男ならそれだけで(*゚∀゚)=3 ムッハー
強いアンジー姐さんにタジタジなブラピのちょっとトホホな姿もなかなか愉快です。
特に秀逸なのが、テンポの良い劇展開。
アクションと小ネタを織り交ぜながら小気味よく進行していくので、小難しいこと考えずにサクッと楽しめること請け合いですな。
個人的にこの荒唐無稽な設定下で、
銃弾が飛び交う中に炸裂するおちゃらけたギャグ、
ちょっと「シティハンター」を思い出しました。

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Mr.&Mrs. スミス 2004年 アメリカ
監督:ダグ・リーマン
脚本:サイモン・キンバーグ
出演:ブラッド・ピット,アンジェリーナ・ジョリー
   アダム・ブロディ,ケリー・ワシントン 他
http://mr.smith-john.net/

 

posted by 仙道勇人 at 09:41 | Comment(6) | TrackBack(70) | 劇場鑑賞報告

2005年12月03日

「ノエル」を観る

メルマガ第104号配信しました。お題は「ノエル」です。

先日開かれた第18回東京国際映画祭で
特別招待作品として公式参加した
この作品は、
NY版「ラブ・アクチュアリー」とでも言うべきクリスマス映画の小品。
クリスマスイブを寂しく過ごす7人の物語が微妙に交錯しながら、
「クリスマスの奇跡」を優しく描き上げてます。

プレゼント選びに頭を悩ましているようなラブラブカップルよりも、
一人で寂しいクリスマスを迎える人にそっと寄り添うような作品ですね。
多分、劇場はカップルで溢れることになるんで、
独り者にはクリスマスシーズンに映画館なんて鬼門も鬼門、
酒でもかっくらってさっさと寝るに限るわっ!
なんて考えがちかもしれまへんが、
ここは勇気を出して一人で観に行って欲しいですね。
イブに喧嘩しちゃったカップルの話(ペネロペ・クルス×ポール・ウォーカ)
なんかもあるんで、カップルでも楽しめますが、
独り者の方が登場人物一人一人に共感できるんじゃあないかと思います。

それにしても名作「素晴らしき哉、人生」を引くまでもなく、
アメリカ人ってクリスマス映画が本当に大好きですよね。
神の顕現としての「奇跡」を語っているようでいて、
その実、それに仮託して普段見失いがちなものを描いて、
その大切さを自然に思い出させてくれるからでしょうか。
本作も「奇跡」がベースにあるんで、
いろいろと都合のいい展開もありますが、
クリスマス映画ですから大目に見た方が有意義です。

ちなみに、本作には某有名俳優がノンクレジットで出演しています。
顔を見れば「あぁ、あの人だ!」とすぐに分かるくらい超有名なこの人。
主演のスーザン・サランドンと共に作品を締めていますよ。
それにしてもペネロペちゃんは色っぺーですな。
黒い下着姿で踊りながら恋人を誘うシーンのチラリズムに(;´Д`)ハァハァ
こちらも要チェックです!

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ノエル 2004年 アメリカ
監督:チャズ・パルミンテリ
脚本:デヴィッド・ハバード
出演:スーザン・サランドン、ペネロペ・クルス、ポール・ウォーカー、アラン・アーキン、
    マーカス・トーマス、ダニエル・サニャータ 他
http://www.noel-movie.jp/
12/10より、 東劇他ロードショー

posted by 仙道勇人 at 09:42 | Comment(3) | TrackBack(26) | 試写報告

2005年11月30日

「天空の草原のナンサ」関連情報

天空の草原のナンサ子供に愛情をもてない母親らくだへの音楽療法を捉えたドキュメンタリー「らくだの涙」 のビャンバスレン・ダバー監督の新作『天空の草原のナンサ』が公開される。

『天空の草原のナンサ』はビャンバスレン・ダバー監督が祖母から聞いた昔話とモンゴルの伝承「黄色い犬の伝説」を下敷きにした物語で、 モンゴルの美しい風景と遊牧民の伝統的な生活風景を描いた作品。本作で重要な役を担う子犬ツォーホルは、 本年度カンヌ映画祭でパルムドッグ賞(犬の演技の優れた作品に贈られる)を受賞するなど、犬好きには要チェックの作品と言えそうだ。

本作の公開に先駆けて、オリジナル・サウンドトラックと原案本が発売される。

「天空の草原のナンサ」オリジナル・サウンドトラック
12月21日発売/発売元:ビクター/全16曲収録/価格:2,520円(税込)/VICP-63250
モンゴルの雄大な自然と、映画から抜け出したようなナンサのかわいらしさが満載の豪華フォト・ ブックレット付!/ピクチャー・レーベル仕様
優しさと懐かしさにあふれた情景に響く、スピリチュアルな伝統音楽の数々。
2006年は日本におけるモンゴル年!音楽で触れるモンゴルのガイドCD。

「天空の草原のナンサ」原案本
12月中旬発売予定/発売:アーティストハウス
ビャンバスレン・ダバー、リザ・ライシュ著/予価:1,470円(税込)

『天空の草原のナンサ』
12/23より
日比谷シャンテ シネにてロードショー公開
http://www.tenku-nansaa.com/

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posted by 仙道勇人 at 03:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 新着情報

2005年11月24日

「TAKESHIS'」を観る

 

えー、INTROの方で 「TAKESHIS'」のレビューを更新しました。
なんと言いますか、ヒジョーに疲れる映画です。
北野映画好きな人、通称キタニストな人以外は余りお勧めできないです。
前衛映画の範疇に入る作品なんで、
その手の映画に免疫がない人もやめた方がいいです。
映画はヨーロッパ系よりもやっぱハリウッドだよなぁ〜
と思っている人もやめた方がいいです。
映像を映像そのものとして愉しむ術を持ち合わせていない人、
或いはそうした視点で映画を観る自信のない人もやめた方がいいです。

この映画を心から愉しみ、
作品世界に浸って素晴らしいと言える、
そんな映画者に私もなりたいなあ。

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posted by 仙道勇人 at 23:41 | Comment(1) | TrackBack(0) | 劇場鑑賞報告

「欲望」を観る

作品自体は随分前に試写で拝見していたのですが、
いろいろと忙しくてエントリーできずに公開日を過ぎてしまいました。。。

学校図書館司書の類子は、教師の能勢との不倫に溺れていた。ある日、能勢と立ち寄った小石川後楽園で、 中学時代の親友阿佐緒と偶然再会した類子は、それが縁で阿佐緒が結婚するという精神科医袴田との披露パーティに出席することになる。 そこで類子は、同じく中学時代のクラスメイト秋葉正巳に再会する。正巳は家業を継いで袴田邸の造園を手がけていたのだ。以降、 三人は旧交を温めるように頻繁に会うようになる。高校時代に遭った交通事故の後遺症で性的不能者になっていた正巳は、 阿佐緒に対する性的な憧れを口にする一方で、類子に惹かれていくのを止められない。そしてある晩、ついに正巳は類子を抱きしめるのだった…… 。

類い希な美貌を持ちながら、
一生女と肉体的に交わることの出来ない青年に対する
精神的な官能を描いたこの作品は、
小池真理子の同名原作小説を映画化したもので、
資料によると小池真理子が涙を流して絶賛したとか。
まぁ、原作者による絶賛の声なんてのは、
いわゆるリップサービスとしてありがちみたいなところがありますが、
これは強ちサービスでもないような感じがしますね。

と言うのも、この作品はかなりの部分
原作に忠実に映画化しているという印象を与えられたからなんですな。
特に台詞まわりは、ほぼ原作テキストをそのまま使っているんじゃ?
や、恥ずかしながら原作は未読なので断定は出来ないんですけども。
ただ、作品の基幹となる「三島由紀夫の世界」を
きっちり押さえた上での映像化となっているので、
原作者ならこれは相当嬉しいんじゃないかな、という気がしたのですわ。
何せ自分の書いたテキストが、人物が生身の肉体をもって
語り、嘆き、食い、セックスをしている様子を見せてくれたわけですから。

ただ、それが「映画」として成功しているかと言うと、
これは否というしかないんですよね。特に顕著なのがやはり台詞。
まぁ、要するに人物の言葉遣いが妙に思弁的で文語的なので、
非常にギスギスした、不自然で生硬な印象を与える対話になってるんですね。
主要な人物がみんなそういう話しぶりで物語が進行していくので、
観念ばかりが浮き上がった、
生身のリアリティの欠落した造形になってしまってるんです。

はっきり言って、これは映画としては明らかに失敗で、
同じ物語を描くにしても小説と映画とでは、
そのドラマトゥルギーが根本的なところで全く異なるものである
ということを証明しているような作品になってしまってるんですなぁ。
多分、文字で書かれた台詞を読む分にはそれ程違和感はないと思うんですが、
それを役者が語り出した瞬間に強烈な違和感を与えるものになってしまうという……。

でもだからと言って、本作が煮ても焼いても食えないような愚作か
というとそれはまた違うんですな。
まず一つは、やはりあからさまに三島由紀夫自身をモデルにしたと思われる、
秋葉正巳という存在と物語全体にちりばめられた三島に対するオマージュが
一応きちんと噛み合ってるんですね。
まぁ、最後はちょっと疑問を感じるところもないではないんですが、
総じて上手く処理してある。

次に面白いのが高岡早紀の昼メロチックなホラー感バリバリの存在感(笑)。
ハッと気がついたら後ろに立っていた、なんていうシークエンスは
あからさまに昼メロチックで面白いったらないんですわ。
や、役どころは結構悲痛で哀れな女で、
演技そのものはかなり酷いんですけども。

でもそんなことよりも何よりも、
本作の最大の収穫はなんと言っても

女優・板谷由夏の発見にありますね、やっぱり。

板谷由夏というと、近作では「運命じゃない人」で
不二子ちゃん的小悪魔女を飄々と演じていて記憶に新しいんですが、
本作の彼女は本当に素晴らしい。
正直、彼女の存在一つで本作を映画たらしめた、 と言えるくらい。
大胆な濡れ場が話題になってますが、
それだけに限らず全編を通じて彼女の肉体が
このどうしょうもなく観念臭のキツい脚本に
肉体的な生々しさを与えたと言っていいでしょう。
上で「生身のリアリティの欠落した造形になってしまってる」と書いたように、
他の人物とは決定的に違うものが濃密に匂い立っているんですわ
ここまで確かな存在感を発揮する女優って、
最近ではちょっと記憶になくて、
彼女無しではこの作品は成立し得ないといった感じなんですわ。
とにかく凄い。奔放で激しい性愛場面なんかも勿論ですが、
それ以外の日常的な、スタティックな場面で
ふと滲ませてみせる情感なんかは、
これぞ「女」だといった気迫というか迫力というか、
そういった根源的な部分を体現しているような確かな存在感が
画面からひしひしと伝わってくるんですよね。
物語云々より、スクリーンの彼女に本当に釘付けにさせられてしまいました。
まだまだ知名度の高い女優とは言えませんが、
この人の動向は今後も目が離せないですわ。

板谷由夏。今後の邦画に於いて
絶対に忘れてはならない人なりますぜ。
その彼女の姿を拝む為だけでも、本作は観る価値があると断言しますわ。
うーむ、ちょっと惚れてしまいましたね。

それにしても不能者であることを暗示しているのか
正巳の腰というか尻にタトゥーがあって、
それがものすっごい気になったんですが、原作にあるんですかねぇ。。。

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欲望 2005 日本
監督:篠原哲雄
原作:小池真理子
脚本:大森寿美男 川崎いづみ
出演:板谷由夏 村上淳 高岡早紀 利重剛
    大森南朋 中村方隆 内田春菊 水木薫
    筒井康隆 中村久美 吉田日出子 津川雅彦 他
http://www.yokubo.jp/
アミューズCQN他にて公開中

 

posted by 仙道勇人 at 02:33 | Comment(10) | TrackBack(11) | 試写報告

2005年11月19日

「ミート・ザ・ペアレンツ2」とその他いろいろご連絡

すっかり放置気味でどうもすみません。
諸々お知らせでございます〜〜。

明日のためのその1。
メルマガ配信しました。
今回のお題は「ミート・ザ・ペアレンツ2」。
疲れた脳味噌には本作のおバカワールドが心地好く、
なかなか楽しませていただきました。
前作から引き続き、
ロバート・デ・ニーロの超偏屈ぶりと元CIAという過激な側面が愉快なんですが、
今回はこのデ・ニーロが初孫にメロメロになっているということで、
爺馬鹿ぶりを炸裂させてて笑えます。
本作では、新キャラでダスティン・ホフマンが参戦。
ファンキーパパをのびのびと演じて
こちらもデ・ニーロに負けないくらい笑かしてくれます。
まぁ、デ・ニーロにしろ、ダスティン・ホフマンにしろ、
よもやこんなおバカな作品で共演することになるとは
想像だにしなかったことでしょう……。
ハリウッド一の困り顔、ベン・スティラーは、今回はかなり控え目。
それでもやっぱり基本はデ・ニーロVSベン・スティラーではありますが、
やはり彼の両親役である
ダスティン・ホフマンとバーブラ・ストライサンドのキャラが立ちすぎてて、
ベン・スティラーの存在がすっかり霞んでしまった感がありますな。
ま、全体的に笑える作品になっているので、気晴らしにはもってこいと言えましょう。

ミート・ザ・ペアレンツ2 2004年 アメリカ
監督・製作:ジェイ・ローチ
脚本:ジョン・ハンバーグ ジェームズ・ハーツフェルド
出演:ベン・スティラー ロバート・デ・ニーロ ダスティン・ホフマン
    バーブラ・ストライサンド ブライス・ダナー テリー・ポロ 他
  
http://mtp2.com/
11月26日より、VIRGIN TOHO CINEMAS六本木ヒルズ他にて公開

 

明日のためのその2。
INTROの方で、田尻 裕司監督インタビューの第一弾が掲載されてます。
田尻 裕司 監督は、ピンク映画でその人ありと言われる実力派。
ピンク映画と聞いてちょっと引いたあなた、ピンク映画を馬鹿にしちゃいけません。
シビアな撮影条件が要求されるピンク映画は、
日本映画の裾野を支える存在の一つなんですから。
この業界から明日の邦画界を背負って立つ才能が
いつ現れてもおかしくないわけですよ。
田尻監督はその筆頭的な存在と言えましょう。
お話を脇で伺っていたんですが、
刺激的な言葉がぽんぽん出てきて思わず聞き入ってしまいました。
(写真撮れっちゅー話なんですが、汗)
今回は第一弾として、田尻監督が初挑戦した
ホラー映画「孕み〜白い恐怖」について語っていただいております。

『孕み〜白い恐怖』 
監督:田尻裕司
脚本:佐藤有記
出演:前田亜季 矢口壹琅 高瀬アラタ 中山玲
   磯貝誠 はやしだみき 今井悠貴 絵沢萠子
公式:http://www.harami.jp/
渋谷シネ・ラ・ セットで11/19(土)〜12/9(金)にて、連日21:30よりレイトショー公開

 

明日のためにその3。
ベルレビューも気がついたら二話分溜まってますね(汗)。
一応、どっちもあらかた書けているんですが、
アップする時間がなかなか取れません。
覗きに来てくれている方、本当にごめんなさい。
もう少しお待ち下さいねー。
あと、今後の予定としてはベルセルクのコンテンツを独立させようかと思っています。
その時はまたご報告させていただきまする。

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posted by 仙道勇人 at 21:45 | Comment(2) | TrackBack(5) | 試写報告

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