2004年10月30日

「クリスタル・ボイジャー」

昨日は、ではなくてもう一昨日ですが、
伝説的サーフ・フィルムとして知られる
クリスタル・ボイジャー」の試写へ。

サーフ・ムービーの傑作と言えば
「エンドレス・サマー」の名前がすぐ挙げられるわけですが、
実はこの「クリスタルボイジャー」は
「エンドレス・サマー」と並び称されるほど有名な作品らしいです。

なんで「らしい」のかと言えば、
1972年製作の作品でありながら、
日本ではずっと未公開のままだったんですね。
なわけで、多分殆どの人は本作の名前を聞いたこともないんじゃないかと。
確かに、これまではたとえ一本筋が通っていたとしても
「ドキュメンタリー」というだけで客が呼べないとして
敬遠される雰囲気がありましたから、
これまで日本で公開されなかったのもむべなるかなといった感じ。
でも、良い方向に風向きが変わりつつあるみたいで、
こういう良作の配給に熱意を持っている
独立系配給さんに頑張って欲しいです。

で、作品なんですが、本作の最大の特徴、
と言うか、見どころはラスト23分に尽きます。
この作品は、

サーファーが気持ちよさそうに波乗りしている 

という従来のサーフ・ムービーとは一線を画した領域に踏み込んでいて、
はっきり言ってラスト23分の映像は息を呑みますぜ。
正直、30年以上前の作品であることが信じられないですよ。
そのくらい斬新。

ピンク・フロイドの楽曲「Echoes」がそのまま使われているんで、
フロイドファンは要チェックな一本であることは言うまでもないですが、
先日公開されていた「ステップ・イントゥ・リキッド」を楽しんだ人も
本作も欠かさずチェックしたいところ。

「ステップ・イントゥ・リキッド」もそうでしたが、
この作品も、と言うか、それ以上に大画面で観たい作品です。

 

「クリスタルボイジャー」
12月4日(土)よりシブヤ・シネマ・ソサエティにて
連日夜9時20分レイトロードショー

作品についてはINTROの方で詳しく紹介します。

この記事が気に入っていただけましたか?よければ 人気blogランキング クリックお願いします!

posted by 仙道勇人 at 05:45 | Comment(0) | TrackBack(2) | 試写報告

2004年10月29日

「コラテラル」をレビュる!

一部熱狂的なファンを持つ、
あのマイケル・マンの新作です。
マイケル・マン、ってどんな人かと言いますと

ラスト・オブ・モヒカン(1992)
――モヒカン族最期の酋長に育てられた白人青年の愛と闘争を描く。
立場を超えて愛を貫こうとするダニエル・デイ・ルイスがイカす!

ヒート(1996)
――強盗のプロ集団とそれに立ち向かう警察の息詰まる攻防。
アル・パチーノとデ・ニーロによるラスト10分の銃撃戦は余りにも有名。

インサイダー(1999)
――米国タバコ産業の陰謀を知った報道マンの孤独な戦いを描く。
実在の企業を実名で描いた社会派ドラマの衝撃的問題作。

という具合に、「 漢 」を描く人なわけですな。
(インサイダーの後にモハメド・アリを描いた「アリ」もあります)

男同士の燃える友情!迸る絶叫!飛び交う銃弾!
リポビタン・(自主規制)ーーー!
な世界を描く人なわけですよ、ある意味。
いや、実際はアドレナリンがドバドバ大量分泌!
って言うよりは、滲み出すような渋いダンディズム、
男惚れする男臭い浪漫全開って感じですが。

そんなマイケル・マン作品に、
トム・クルーズが殺し屋役で出演すると聞けば
ファンならずとも期待が高まりますわねー。

実際、今回のトムは、
冷酷な表情から厭らしさ爆発のニヤニヤ顔まで、
これまでとは違う表情を見せてくれます。
ここまで逝っちゃってるのは
「マグノリア」のセックス伝道師以来ではないでしょか。
色々な意味で頭のネジが数本外れてる感じなんで、
確かに恐い人っちゃあ恐い人を演じているんですが……。

でも、ちっとも燃えないんですなぁ、これが。
やっぱり、殺し屋vsタクシードライバーっていうのはねえ……。
サラリーマンがイチローと勝負するくらい無理ありすぎ。

もちろん、トムとジェイミー・フォックスが対決するまでに、
見どころはたくさんあるんですよ。
スリルもあるし、サスペンスもある。
「マン節」が炸裂する台詞も随所に鏤められてるんで、
「マン映画」を求める人にもそれなりに楽しめるし。
ドラマの組み立て方は非常に練られてるんで、
見飽きるってことはないんですが。

でも、やっぱり燃えないんですなぁ、これが……。
殺し屋vsタクシードライバーという構図もそうなんですが、
一番気になるのが、
トムがプロの殺し屋らしからぬ行動を
取りまくるってことなんですね。

やはりねえ、一晩で5人の標的を仕留めるっていう依頼は、
もうプロ級のプロじゃなけりゃ無理なわけで。
依頼主だって、確実にやれると判断したからこそ
数いる殺し屋の中から厳選して依頼するわけで。
そういった「暗黙の了解」が、
なぜか全く了解されていないんですわ。

これ、シナリオにおけるトムの行動原理が
「5人の標的を仕留めること」ただそれだけに
集約されちゃっているからなんですよね。

殺し屋っていうのは、基本的に
仕留めるだけでなく仕留めた後いかに姿を消すか
という部分も念頭に動くはずなんですが、
トムの行動からはいかに仕留めるかは見えても、
仕留めた後どうするのかという部分が全く見えないんですね。
ターミネーターじゃあるまいし、
これは誰がどう見てもプロの仕事ではないですよ。

そんなわけで、作品の屋台骨であるはずの
「殺しのプロフェッショナル」という部分が
ぐらぐら揺れまくりの本作は、
例え演出に見るべき部分があったとしても
決定的な一歩が足りない作品になっちまってるんですな。

細部の詰めが激アマなんで、ラストの余韻もしょぼしょぼ。
サスペンスとしては及第点に達した作品なんで
流石に退屈することはないんですが、
基本的に何も残らない作品です。

この作品についてはINTROの方でも書いてます。


(★★+★)

◆◇ コラテラル ◇◆

2004年 アメリカ
 監督 マイケル・マン
 脚本 スチュアート・ビューティー
 出演 トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス、
    ジェイダ・ビンケット=スミス、マーク・ラファロ 他

この記事が気に入っていただけましたか?よければ 人気blogランキング クリックお願いします!

posted by 仙道勇人 at 00:41 | Comment(3) | TrackBack(6) | 試写報告

2004年10月22日

【漫画】ベルセルク 第247話 千年帝国の鷹篇 鷹都の章 刃傷

ソーニャと知り合い、親しくなったシールケの前に、泣きわめく子供をさらおうとする男達が現れて……、というところまでが前回。今回は、街や人にうんざりしていたシールケの怒りが爆発、悶着しているところにイシドロが到着する。不用意に魔法を使いまくろうとするシールケをフォローすべく男達の相手をするイシドロ。そこにソーニャを探していたミュールが合流し、一気にカタがつくかに思えたが――。

前回から引き続きヴリタニス港を舞台にした話なんで、ちょっと退屈。
初めて人に剣を向け、傷つけてしまったイシドロのびびりっぷりと
臆することなくバンバン切っていくミュールに対するイシドロの劣等感が
さり気なく挿入されていて、イシドロの「最強剣士への道」が少しずつ進んでいる。
それにしても、イシドロの戦法は前方回転切りしかないのか?
ってくらいワンパターンなのが笑える。

一応、念話でガッツに救援要請してるんで、
ここぞというところでガッツが登場するんだろうけど、
最後に登場した「フック船長」みたいなオッサン。
やっぱ海賊なんだろうけど、
なんかガッツにあっさり一蹴されて「兄貴!」とか呼び出しそうなんだが……。
で、こいつの船でエルフヘイムへ……なんつうベタな展開じゃないよね……。

この記事が気に入っていただけましたか?よければ 人気blogランキング クリックお願いします!

posted by 仙道勇人 at 10:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | ベルセルク

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。