2005年01月26日

「サーフ・アドベンチャー」を観る

昨日は表参道の試写室でグラッシィさんの配給新作「サーフ・アドベンチャー」を。

サーフィンというと、イメージとしてアメリカやオーストラリアがすぐ出てくるんですが、
この作品はブラジルのトップサーファー達の姿を描いたドキュメント。
ブラジリアン・サーファーって、プロの世界でも知名度が高いらしい。
サッカーとグレイシーとF1(単純だな)くらいしか知らなかったので凄く意外。

内容はサーフムービーの王道とも言える「最高の波探し」。
やっぱり技術が熟練されてくると、もっとエキサイトできる波に乗りたくなってくるんだろうなぁ。
これはサーファーの宿命みたいなものなのかも。
本作でも世界各地の有名サーフスポットを旅しながら、サーフィンの魅力を語り倒しています。
各地で特徴の異なる波を、鮮やかにこなしていく迫力のあるライディングシーンの数々は見事。
やっぱりカッコイイし気持ちよさそうだしで、サーフムービーを観る度にやってみたくなるんだよね……。

もう一つこの作品の特徴は、
出演しているサーファー達がサーフィンだけでなく、
人生を心から楽しんでいる様子がひしひし伝わってくること。
ラテン系のノリがなせるものなのか、
彼らの見せる笑顔がみんなどれも凄く良いんだなァ。
「金はないけど最高に幸せさ」なんて笑顔で断言されちゃった日にゃあ、
スクリーンに羨望の眼差しを送らずにはいられないです。

ただ、サーフトリップシーンと大会の出場シーンが
説明なしで繰り返される構成はちょっとわかりにくい。
それでも単純に観流すだけで、
スポーツとしてのサーフィンの魅力だけでなく
サーフィンと共にあり続ける人生の心地よさ、という
サーフィンの素晴らしさを存分に堪能できる作品になっていると思う。

映画『サーフ・アドベンチャー』
K's cinemaにて初夏、ロードショー公開
お問合せ:グラッシィ 03−5463−8003
 
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posted by 仙道勇人 at 21:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 試写報告

2005年01月16日

「オーシャンズ12」を観る

昨日は「オーシャンズ12」の先行上映へ。

ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、ジュリア・ロバーツ……、 本作は空前の顔合わせでオールスタームービーの名をほしいままにした前作「オーシャンズ11」の続編。
前作でカジノ王から大金を見事に盗み取ったオーシャンズ11の元にカジノ王本人が直々に取りたてに現れ、 盗んだ金と利息分を耳を揃えて返せと要求。できない時はわかっているよな、というわけで再集結したオーシャンズ11の面々は借金? の返済をするためにもう一働きすることに。しかし、額が額だけに、もうアメリカ国内ではターゲットがないなってなわけで、 ヨーロッパに遠征を企てることにするが……。というのが本作のあらすじ。

まぁね、確かに桁違いギャラを稼ぎ出すハリウッド・セレブ達だけに、やはりそれぞれが魅せてくれるるわけですよ。存在感やら何やらを。
(特に『ボーン・スプレマシー』を観たばっかりの身としては、マット・デイモンの巧みさが際立って見えるな。こっちでは相変わらずの 「ジミー大西」だったし(苦笑)。でも、それだけ雰囲気を変えられるのは凄いよね)
だから、役者を味わうという興行的な意味ではそれなりに楽しめる。物語の展開と演出も実に軽快でテンポ良く、気楽に楽しめる仕様だしさ。
だけど、これシナリオに手を抜き過ぎって言うか、なんぼなんでも遊びすぎだろう。
そりゃまあ、セレブ達の誰をどの程度画面に露出させるのかとか、なまぐさい問題とかあったのは容易に察することはできるんだけど、 もうちょっとまともなシナリオにはできんかったのかね。
はっきり言って、出演がこのメンバーじゃなかったら犬も食わないような稚拙極まりないレベルだぜ。

特に問題なのは11人の見せ場らしい見せ場が殆どない上、物語の展開上重要な位置を占める「盗み勝負」 の幕切れに典型的ご都合主義が大爆発してること。
こんなふざけた種明かしで観客を見事欺いてやったりとか思っているなら、見識をマジで疑いますぜ。
だって、まともな伏線が張ってないんだもんなあ。これで「怪盗」気取るのは、絶っっっっ対に納得いかない!
どんなに鮮やかに盗み出すか、出し抜いてくれるのかと期待して観に行く人は肩すかしを食らわされることを覚悟しましょう。

今回の興業収益次第では続編も当然ありなのかもしれないけど、この程度の内容なら「オーシャンズ13」 なんてのはもう勘弁してもらいたいってのが正直なところ。
つうかさ、これだけの大所帯のレギュラーを映画にすること自体無理があるんだよね。
今回も如何にキャラを途中退場させるかに腐心していたのが見え見えだったし。
どうしてもこのシリーズを続けたいなら、素直にテレビドラマにでもしてくださいよ、ソダーバーグ様!

オーシャンズ12 2004 アメリカ
監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー
   ブラッド・ピット
   マット・デイモン
   キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
   アンディ・ガルシア
   ドン・チードル
   バーニー・マック
   ジュリア・ロバーツ
   ヴァンサン・カッセル
   スコット・カーン
   ケイシー・アフレック
   エリオット・グールド
   シャオホー・クィン 他

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posted by 仙道勇人 at 16:26 | Comment(13) | TrackBack(69) | 劇場鑑賞報告

2005年01月15日

「ボーン・スプレマシー」を観る

昨日は「ボーン・スプレマシー」の試写へ。

マット・デイモンと言うと、もうずっと以前から「=ジミー大西」という定式が頭から離れない(ファンの人失礼)んだけど、 今回の彼はちょっと違う。
ぶっちゃけた話、前作ではジミー大西の顔が到るところでオーバーラップして、笑うところではないのに半笑いになってしまったのだが、 今回スクリーン上に現れた彼は、その鍛え抜かれた肉体といい精悍な顔つきといい、 もうジミーなんて呼ぶわけにはいかない堂々としたものとなっていた。
ストーリーは単純明快。自分の代わりに殺された恋人のマリーの復讐と真相の究明。
このシンプル極まりない物語を、手に汗握るサスペンスと血湧き肉躍るアクションのてんこ盛りで畳み掛けるように描いとります。

とりあえず何が凄いって中盤からラストに到るまでのジェイソン・ボーンと敵との攻防戦ね。
余りにもハイレベルな攻防が平然と繰り広げられているんで、正直に告白すると、何が起こってるのかついていけない部分がチラホラ。
でも、何が起こってるのかよくわからないながらもスリル&サスペンスは体感的に感じられるという、まさにマジックのような演出の連続なのだ。
ただ、ストーリーはその分等閑になっている感じ。
この作品は「殺された恋人の復讐」と「自身のアイデンティティーの追求」という二つの軸を同時に処理しているんだけど、 これがどっちにも軸足を置き切れておらず中途半端なんだよなー。
特に話の発端に「恋人の殺害」というメロウなエピソードを持ってきている割に、以降は「自身のアイデンティティーの追求= 『トレッドストーン計画』の真相解明」にひた走っていく感じ。
「マリーが、マリーが」とことある毎に恋人のことに触れるのはいいんだけど、やってることはあくまでも自身のアイデンティティーの追求で、 マリーのことは付随事項に過ぎない感じがありあり。
そりゃあ、クールで孤独な漢のハードボイルドな物語だし、この脚本もアリと言えばアリだろうけどさ、なんと言うか冷徹すぎるんだよね。
ハードボイルドな人物像の魅力って、一見冷徹な中にもその人物独自の弱さというか人間臭さが仄見えるところにあると思うんだけど、 本作のジェイソン・ボーンはその人間臭い部分の見せ方/滲ませ方が下手くそなんだと思う。
だから、結局本作を観終わっても彼の行動原理ってのが全然見えてこない。や、「自分の正体を知りたい」ってのはよくわかるんだけどさ、 これだけじゃ普通の人はピンとこないだろうから、どうしても深いところで彼に共感することができないという……。
まぁ、アクションは超一級なんで、それだけでも楽しめる作品になってはいるんだけど。
それだからこそ、ラストにもっとカタルシスが欲しかったなーと思うのは贅沢すぎる要望なのかな。

それはともかく、本作は冷戦時代を舞台にした原作を現代にアレンジしているのだけど、 そう言われなければわからないくらいなかなか手堅いアレンジが施されていて、イイ感じ。(以下ネタバレ)
でもさ、二年前に足を洗ったエージェントが、 携帯っていう最先端のハードに精通しているってのはどう考えてもありえないよね。 iモードしか知らないような奴がFOMAをハッキングなんてできるわけないじゃん!

ボーン・ スプレマシー 2004 アメリカ
監督:ポール・グリーングラス
原作:ロバート・ラドラム
脚色:トニー・ギルロイ
出演:マット・デイモン フランカ・ポテンテ ブライアン・コックス
    ジュリア・スタイルズ カール・アーバン ジョアン・ アレン他

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posted by 仙道勇人 at 21:19 | Comment(4) | TrackBack(19) | 試写報告

2005年01月06日

「ネバーランド」を観る

昨日は「ネバーランド」の試写へ。
試写終了と同時に帰宅して別件のオシゴトをさばくという、まさに綱渡りな一日。
地下鉄とJRのアクセスがもう少し上手くなるといいんだがなあ。

で、作品ですが。
一応「感動作」ってことになってるんで、
「泣きたい」と思って観に行く人が多いと思うんですが、
本作は「泣き」の物語ではないんで
多分その期待にはあんまり応えられないでしょうね。残念!
まぁ、終盤では鼻を啜る音がそこかしこで響いていましたが。
じゃあなんなのかって言うと、やっぱり感動作なんですな。
ただ、「泣ける」んじゃなくて、「心が洗われる」ようなそんな感動なのです。
とりあえず、「夢?希望?ヌルい事言ってんじゃねーよ、もっと現実と戦えやあああ」
なんて毒を、常々周囲に撒き散らしちゃうようなオトナな人なら
もしかしたら本作を観ることで随分昔に捨ててしまった純真さを
取り戻すとは言わないけれど、束の間思い出させてくれるかもしれんです。

まあ、あざといっちゃああざとい作りの作品ですけどね。
全体的にテーマを盛り込みすぎて掘り下げが甘い部分とかちらほらありますし。
と言っても最低限の描写は施されているんで、分からなくなるということはないですが。
その意味では美味しい部分を少しずつ目一杯詰め込んだ
幕の内弁当的な作品、と言えるでしょうね。
いずれにしても、劇中にしろ幕切れにしろ、ハリウッドにありがちな
「泣かせてやろう的感動の押し付け」は殆ど感じさせないんで、
それなりに見応えのある作品に仕上がってます。
本作でジョニー・デップはアカデミー賞の受賞が囁かれていますが、
他の作品次第では案外いけるかもですね。
ジョニー・デップ専属ヘアメークの人がクレジットされているのにはビックリしましたけど(苦笑)。

とりあえず作中で「ピーター・パン」の内容には殆ど触れないので、
より深くこの作品にハマりたいという人は
とりあえず「ピーター・パン」を熟読してから観に行った方が吉ですな。

ネバーランド 2004年 イギリス・アメリカ合作
監督:マーク・フォースター
脚本:デイヴィッド・マギー
出演:ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレット、ダスティン・ホフマン、フレディ・ハイモア、
ニック・ラウド、ジョー・プロスペロ、ルーク・スピル、ジュリー・クリスティ、ラダ・ミッチェル 他

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posted by 仙道勇人 at 23:58 | Comment(4) | TrackBack(32) | 試写報告

2005年01月02日

謹賀新年「カンフーハッスル」を観る

新年明けましておめでとうございます。
結局昨年末は一度も更新できず、
年の瀬のご挨拶もなりませんでしたと深く反省。
正月休みでたっぷり休養を取ったので、
鋭気も十分養うことができました――と言いたいとこなんですが、
仕事・仕事・仕事で今も火の車でござんす(涙)。
や、まぁ、その状況で軽く祝いの酒なんぞを口にしてしまった
自分のせいでもあるんですが。
今年はちゃんと更新するよう頑張ります。
こっそりと独自企画を発射する予定なので、どうぞご贔屓に。

で、酒とおせち料理の合間を縫って、元旦早々劇場へ行って参りましたよ。
お題は「ありえねーーーーっ!」でお馴染みの「カンフーハッスル」。
いやー、面白い。まさに正月にうってつけのような「お祭り映画」。
漫画的な演出や表現がベースなので、
年代的に越えられない壁があるかもしれないですが、
マンガやアニメを見て育った世代なら文句無しで笑えるはず。
つか、笑わされてしまうのですよ。
リアルナンセンスギャグ漫画を見ているようなものなので、
思わず吹き出してしまうのです。
ストーリーなんてものはこの作品に限ってはお飾り同然、
あってないようなものなんで『ここがおかしい』とか『ご都合主義だ』『辻褄があってねーよ』
なんて突っ込みを入れることは無粋の極み、野暮ってもんです。
こういう作品はとにかく楽しんだもの勝ちよね。
だって、お祭なんだから。
楽しまにゃ損ってモンですよ!

きっと観終わった後、清々しい気持ちで
「ありえねー(笑)。」と呟いてること間違いなし。
正月ムードがまだ残る今の内に観ると
気持ち的に楽しさが倍増するかもしれない、
そんな祝祭感に溢れた作品なのでした。
いやー、新年早々良いもん観させてもらいました。

カンフーハッスル 2004年 中国・アメリカ合作
監督・製作・脚本:チャウ・シンチー
出演:チャウ・シンチー、ユン・ワー、ユン・チウ、ブルース・リャン、
    ドン・ジーホワ、チウ・チーリン、シン・ユー、チャン・クォックワン他

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posted by 仙道勇人 at 21:34 | Comment(6) | TrackBack(16) | 劇場鑑賞報告

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