昨日のことになりますが、「ダニー・ザ・ドッグ」をアスミック試写室にて。
この作品は、「キス・オブ・ザ・ドラゴン」以来となる
リュック・ベッソン×ジェット・リーによるアクションドラマっす。
まぁ、「クリムゾン・
リバー2」で散々な目に合わせてくれた
リュック・ベッソン脚本ということで、正直言って期待はしてませんでした。
がっ!
これがなかなかどうして楽しめる佳作にまとまっておりました。
リュック・ベッソンなので、例に漏れず突っ込みどころが満載なわけですが、
そういう細かいところに気を取られなければかなり満足出来る作品かと思われます。
今回、アクションの振り付けにユエン・
ウーピン(お馴染みっ!)が担当しているのですが、
この作品の彼はとてもイイ仕事をしています。
限定的でありながらも実に効果的なワイヤーアクションによって、
ジェット・リーの魅力が遺憾なく発揮されとります。
微妙にカンフーが混ざっているのはご愛敬ってことで、
ジェット・リーの狂犬のような無茶苦茶な戦い方が本当に圧倒的!
久々に彼のダイナミックなアクションに見惚れちまいましたです。
で、そのジェット・リーですが、今回彼は感情表現という新境地に挑戦していて、
まぁ、やはりまだまだぎこちないところはあるんですが、
そのぎこちなさが役柄とかぶってとてもイイ味を醸し出しています。
とにかく、「首輪」を嵌められた時の('A`)な状態と
「首輪」を外された瞬間に闘争本能が剥き出しになる状態のギャップが
とても巧みに使い分けられているのが実に効果的。
なだけに、「犬」として育てられた彼が、
少しずつ人間性を取り戻していく過程で見せる表情の一つ一つ
――笑ったり、照れたり、おどけたり――が胸を打たずにはおかないのですなあ。
最後に突き抜けるというエンディングではないので、
活劇的なカタルシスが得られないというのは好みの分かれる所でしょうが、
しみじみとしたラストが静かな感動、って言うか安心感を誘う作品でありました。
本作でジェット・リーは新境地を開拓したと言えると思うんですが、
それにしても東洋人が幼く見えるって言うのは本当ですな。
相手の少女は18歳という設定にもかかわらず、
ジェット・リーとのツーショットに何の違和感もないという……。
その年の割に子供っぽく見える風貌も、
この作品にはプラスに働いていたようです。
素晴らしいアクションと心振るわす感動、
確かに粗の多い脚本ではありますが、
今回はどっちもしっかり堪能できるんではないでしょうか。
とりあえず、出来るだけ大きなスクリーン+音響システムの良い劇場
で観ることをお薦めしたい作品です。

今までの主演作の中では、「HERO」と並んで好きな作品になりました。ジェット・リー、確かに新たな一面を見せてくれたのですが、同じ手は使えないだろうし、次回作には注目ですね。
この作品はジェット・リーという素材の持ち味を実に巧みに引き出してますよね。
アイスのシーン、大好きです、私。
そして、カヌさん同様次回作に注目してます。