2005年09月13日

ベルセルク第262話『宣戦布告』

 ガッツ一行の活躍により怪異から解放された舞踏会場では、早くも貴族・貴婦人達による穿鑿が始まっていた。 特に人々の口の端に上ったのは、法王庁教圏の最有力者であるヴァンディミオン卿の息女・ファルネーゼが異端の魔術を行使したことであった。 しかし、そんな人々の中で、ファルネーゼの母だけはファルネーゼが魔術を使ったことよりも、彼女が誰かに心を許す姿を見て、 一人感慨に耽っていた。

 その時、衛兵達が漸く会場に姿を現し、その場にいたガッツ一行は会場を襲った賊と見なされて取り囲まれてしまう。が、 ヴァンディミオンの取りなしにより衛兵達は矛を収め、会場からは感謝の喝采が湧き起こる。ヴァンディミオンは更に言葉を続け、 会場を襲った妖虎達がクシャーンの軍用獣であることを喝破し、人々をあっさりと納得させるのだった。しかしその一方で、 ファルネーゼが魔術を用いたことに対する見解を求める声が上がり、会場は俄に騒然となる。それでもヴァンディミオンは眉一つ動かすことなく 「恐らくそれは幻覚でしょう」と言ってのけ、法王庁教圏の首脳部に打撃を与え、連合軍を混乱させようとする敵の計略であるとして、 その場を収めてしまうのだった。
 その余りにも強引な論法に、その場にいた多くの人々が半ば呆れ、半ば感心する中、突如として会場に霧が逆巻き始める。 喫驚する人々が見守る中で集合した霧が形作ったのは、一つの巨大な顔――それは紛れもなくクシャーンの恐帝ガニシュカのものであった。 再び会場に現出した怪異に対し、茫然自失の体でただ中空を見上げるばかりの人々の前で、ガニシュカは連合軍への宣戦布告を宣言し、 何処ともなく消え去ってしまう。
 烙印の反応により、ガニシュカが使徒であることに気づいたガッツは、使徒が王であることに驚きと戸惑いを隠せない。「…… お前達は近きうちに再度使徒どもと相まみえることになろう」――ガッツの脳裏に髑髏の騎士の言葉が甦る。 使徒達の先には必ずグリフィスがいる……。思いに囚われているガッツを心配げに見上げるシールケが声をかけようとした時、 再び周囲が騒然となる。港の方角の空が赤く染まっているというのだ。港に停泊中の船を燃やすその炎は、ガニシュカの宣戦布告通り、 クシャーンによる先制攻撃が始まったことを告げていた。


 

妖虎戦が終わったんで、まったりと事後処理かと思いきや、
意外にもガニシュカ登場で宣戦布告ときたもんだ。
つうか、あれだけ方々で暴れ回っていて、
しかもウィンダムまで占領しておきながら、
まだ宣戦布告をしていなかったガニシュカって一体……。
律儀なんだか間抜けなんだかわかりませんな(苦笑)。

しかし、これでグリフィス登場の舞台は整った感じですね。
宣戦布告して正式に来襲してきた敵軍を追い払うなんて、
英雄登場のタイミングとしてこれ以上ないですし。
こう考えると、ガニシュカは完璧に
グリフィスの引き立て役って感じですなあ。
グリフィスに盾突いてみせるなんて豪語してたガニシュカも、
自身の意に反して因果律に踊らされてる感ありありです。
なんか言動が一々大げさなだけに、逆に哀れを誘いますな。

それはともかく、
ガッツは使徒が王であることに
エライ衝撃を受けてるみたいですが、
これまでにも伯爵とかいたし、
そこまで驚くことでもないような気もするんですが……。
しかし、あれですな、
これでグリフィスと会ったら、
ガッツはまた「挑む」か「守る」かで
引き裂かれそうな感じですね。
まぁ、引き裂かれても結局は「守る」方へ傾くんでしょうけど。
それとも狂戦士の鎧が発動しちゃって
エライこっちゃになってしまうのかなあ。
それはそれで楽しみではあるけど、
正直、早くエルフヘルムに行って欲しいなあ。

にしてもヴァンディミオンの「幻覚説」は、
一ミリも説得力ないですよねー(苦笑)。
まぁ、公衆の面前で魔術を使ってしまった以上、
ヴァンディミオンとしても
「ほとぼりが冷めるまで帰ってくるな」
くらいのことを言って、
ファルネーゼを送り出してくれるかも?

クシャーンの攻撃が始まっちゃったんで、
また暫くガッツサイドから話が逸れそうですが、
燃える港ではアザンが孤軍奮闘してたりして。
あぁ、次号が待ち遠しいなあ。

posted by 仙道勇人 at 21:21 | Comment(2) | TrackBack(2) | ベルセルク
この記事へのコメント
仙道さん、今晩はです〜。
本当にガニュシカってグリフィスの引き立て役みたいですよね。
化け物感が強い分、余計にグリさんを引き立ててしまいそうです。

ファルパパ、咄嗟にしかも冷静に対処できるのは流石ですが、やはり納得は…。
娘が魔女という事実、本人自身はどう思っているのか語られるんでしょうか。

次回、やはり休載ですが、待ち遠しいですね〜。
Posted by gaxi at 2005年09月14日 21:12
gaxiさん、いらっしゃいませ!
いやー、表記ミスってましたね……こっそり修正しましたorz

ファルパパは、やはり一流の「政治家」なんでしょうね。ああでも言わないとあの場を収めることはできないでしょうし。
その後で「惑わされるな」と言って、言葉巧みに「娘が魔女」というミクロ状況からマクロ状況へと話題をすり替えているのは見事です。まぁ、ガニシュカ登場でおじゃんですが(苦笑)。

ファルパパのファルネーゼへの感情は、今の状況を考えると語られることはないんじゃないでしょうか。恐らく慌ただしい別れになるような気がします。

でも10月まで長いですなぁ……。
Posted by 仙道 at 2005年09月14日 22:59
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#262 - 宣戦布告
Excerpt: 無数の怪物を斬り伏せた男に、小さな羽根で羽ばたく妖精に、不思議な魔法を使う令嬢に、貴族たちは色めき立っていた。
Weblog: BERSERK weBLog
Tracked: 2005-09-14 19:10

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