2005年12月31日

「キング・コング」を観る

12/30にメルマガ第108号配信してました。お題は「キング・コング」です。

今更言うまでもない怪物映画の古典を
「LOTR」シリーズのピーター・ジャクソンがリメイクした本作。
あらすじは不要ですな。

まぁ、髑髏島に着くまでがちょっと長いですとか、
髑髏島の住民達は何を食って生きてるんだ、魚だけなのか?ですとか、
あの小さな船でどうやってコングをNYまで連れて帰ってきたんだ
(船倉の描写はあったけど入り口狭すぎ)ですとか、
エンパイヤステートビルの頂上でドレス一枚じゃ凍死するだろですとか、
細かい突っ込みは色々と出来るんですが……

そんなことにいちいち突っ込むのは野暮ってもんだっ! !

とにかく、本作はエンターテインメントとして完全無欠
観始めたら最後、一気にエンディングまで連れて行かれる
真性のジェットコースタームービーです。
観る者を圧倒するまさに怪物級の娯楽超大作としか言いようのない本作、
劇場の大スクリーンで観ないと後悔必至。
お年玉叩いてでも劇場へGO!!

なお、 本作については
「コングの瞳に映りしものは」と題してINTROの方で少し詳しく書きました。

ネタバレ全開ですが、興味のある方は是非。

と言うわけで、2005年最後のエントリーとなりました。
今年はブログの更新がなかなか思うようにいかず、
反省することしきりでしたが、来年はできるだけ早い更新を心懸け、
試写レビュー速報という形で更新できればいいなと考えています。

あ、あとベルセルク関連も来年移動させます。
実はブログの準備は出来ているんですが、
最近の回のレビューがまだ書き終わっていないので、
こちらと併せて移動させる予定です。

今年一年お読み下さってありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたしますぅぅ。
そして、このエントリーを読まれた方が健やかに新年を迎えられますように。
では、皆々様、良いお年を!!

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キング・コング 2005年 ニュージーランド・ アメリカ
脚本・脚本:ピーター・ジャクソン
監督:フラン・ウォルシュ フィリッパ・ボウエン,
出演:ナオミ・ ワッツ,ジャック・ブラック,エイドリアン・ブロディ,
    アンディ・サーキス,ジェイミー・ベル,カイル・チャンドラー,
    コリン・ハンクス,トーマス・クレッチマン 他
http://www.kk-movie.jp/

posted by 仙道勇人 at 13:37 | Comment(12) | TrackBack(66) | 劇場鑑賞報告

2005年12月15日

「Mr.&Mrs. スミス」を観る

体調悪化で放置しまくりですが……
12/10にメルマガ第105号配信してました。お題は「Mr.&Mrs. スミス」です。

私生活でも熱い情報が飛び交っている
ブラピ×アンジー姐さん主演のスター映画ですな。
実は仙道、この作品については予備情報を全く無しの
まっさらな状態で鑑賞したのが大正解!
(当然、二人が「夫婦」で「ホニャララ」同士ということすら知りませんでした)
まぁ、公開して大分経ってしまっているので、今更伏せても意味無し男って感じですが、 この作品は予備情報無しで観た方が断然楽しめますよ!
なんともおっそろしくも可笑しい(微笑ましい?)夫婦喧嘩アクションコメディっす。

とりあえず、アレですわ。
アンジー姐さんの色っぽさ全開の唇はもとより、
色々なコスプレが楽しめて男ならそれだけで(*゚∀゚)=3 ムッハー
強いアンジー姐さんにタジタジなブラピのちょっとトホホな姿もなかなか愉快です。
特に秀逸なのが、テンポの良い劇展開。
アクションと小ネタを織り交ぜながら小気味よく進行していくので、小難しいこと考えずにサクッと楽しめること請け合いですな。
個人的にこの荒唐無稽な設定下で、
銃弾が飛び交う中に炸裂するおちゃらけたギャグ、
ちょっと「シティハンター」を思い出しました。

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Mr.&Mrs. スミス 2004年 アメリカ
監督:ダグ・リーマン
脚本:サイモン・キンバーグ
出演:ブラッド・ピット,アンジェリーナ・ジョリー
   アダム・ブロディ,ケリー・ワシントン 他
http://mr.smith-john.net/

 

posted by 仙道勇人 at 09:41 | Comment(6) | TrackBack(70) | 劇場鑑賞報告

2005年11月24日

「TAKESHIS'」を観る

 

えー、INTROの方で 「TAKESHIS'」のレビューを更新しました。
なんと言いますか、ヒジョーに疲れる映画です。
北野映画好きな人、通称キタニストな人以外は余りお勧めできないです。
前衛映画の範疇に入る作品なんで、
その手の映画に免疫がない人もやめた方がいいです。
映画はヨーロッパ系よりもやっぱハリウッドだよなぁ〜
と思っている人もやめた方がいいです。
映像を映像そのものとして愉しむ術を持ち合わせていない人、
或いはそうした視点で映画を観る自信のない人もやめた方がいいです。

この映画を心から愉しみ、
作品世界に浸って素晴らしいと言える、
そんな映画者に私もなりたいなあ。

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posted by 仙道勇人 at 23:41 | Comment(1) | TrackBack(0) | 劇場鑑賞報告

2005年09月22日

「四月の雪」を観る

いつの間にか公開していた(や、単に失念してただけですが)
ホ・ジノの新作「四月の雪」を近所のシネコンにて。
いやー、レディース・デイってのもあるんでしょうが、
ヨン様&ジョニデのダブル効果のせいで人人人でエラいことになってますた。
とはいえ、座席的には三席独占でゆったりと鑑賞。
フロアのあの人混みはなんだったんだ……。

で、作品なんですが、うーむ。
これ、本当にホ・ジノの作品なの?つうくらい凡庸極まりないぞ。
大体、ホ・ジノってこんなに役者のアップを多用する画作りする人だったっけ?
これじゃ、ヨン様人気に当て込んだアイドル映画と揶揄されてもしょうがないんじゃあるまいか。
正直、ホ・ジノが撮る必要なんてあったんだろーか……。

物語は、事故によってお互いの伴侶が不倫をしていたことを初めて知った男女が、
降って湧いたような事実に戸惑いながら、
同じ境遇から互いの心の隙間を埋め合うように惹かれ合ってしまうという不倫劇。

冒頭から序盤にかけてはホ・ジノ的な雰囲気で実にイイ感じなんだよね。
状況説明だけで問題の核心(伴侶の知られざる不倫)を
ジワジワ炙り出していく静かな語り口というかね。
でも、本当にそれくらいしか観るべきところがないってのはどういうことよ(涙)。
後はもう、やたらめったらヨン様に寄りまくるカメラワークのオンパレード。
男女の機微とかドロドロ情念とかを掘り下げるでもなく、
ただただ乳繰り合ってるだけにしか見えん。

ヨン様とソン・イェジンがひっつくのも、
必然性というか説得力があんまりないし、
ひっついた後もお互いに意識不明の伴侶がいるという
「現実の切なさ」みたいな部分が申し訳程度にしか描かれていないので
メロドラマとしても不完全燃焼。
あれだ、この作品には「不倫」というシチュエーションの背徳感とか
互いの存在に溺れるような陶酔感とか官能性というものが
すっぽり抜け落ちてるんだなあ。
どうも全編を通じて小綺麗にまとめ過ぎで、見応えがないんだよね。
ヨン様ファンには最高の映画かもしれんけど、
ホ・ジノファンにとっては悪夢のような作品なんじゃないの、これ。
個人的に本年度ナンバーワンの肩透かし作品だ。
結構楽しみにしてたのになあ〜〜〜。

四月の雪 2005年 韓国
監督・脚本:ホ・ジノ
脚本:シン・ジュノ、イ・ウォンシク、ソ・ユミン、イ・イル
出演:ペ・ヨンジュン ソン・イェジン イム・サンヒョ リュ・スンス 他

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posted by 仙道勇人 at 02:27 | Comment(0) | TrackBack(7) | 劇場鑑賞報告

2005年05月19日

「キングダム・オブ・ヘブン」を観る

ハリウッドの出世魚、オーランド・ブルームが
遂に主演を張った「キングダム・オブ・ヘブン」をシネコンにて。

うーん、そんなに期待はしてなかったんですけれど、
やっぱり期待値並みの凡庸な作品だな、こりゃ。
リドリー・スコットもどうしちゃったんだってくらい演出に精彩を欠いてるし。

筆者はこのブログで「ベルセルク・レビュー」なんぞを書いているように、
中世を舞台にした物語って結構好きなんすね。
だから、この作品の圧倒的な迫力を見せる攻城戦やら
人海うごめく合戦シーンを観られただけで、
とりあえずお腹いっぱい、満足ぢゃみたいなところはあるんですが……。

それにしたってこの作品は物語が弱すぎる。
物語の背骨がおっそろしく細いから、
軸になる部分がいつまで経ってもはっきりしないんすね。
その上キャラクターも魅力に乏しいってんじゃ、
終始グダグダになって当然ですわなあ。

オーランド・ブルームは確かにかっこいいけど、
主役を張るほどの役者ではないという印象が強く残りますな。
演技云々ではなくて、彼には「存在感」が決定的に欠けてるんですね。
画面に映るだけでこちらに何かを期待させるような華も感じられないし。
正直、彼はこれからスランプに入るんじゃないかという気がしますた。
「ロード・オブ・ザ・リング」のレゴラス→「トロイ」のパリス王子
→そして、本作「キングダム・オブ・ヘブン」のバリアン卿と
いずれも時代劇にしか出演していないってのも微妙な感じだし……。
こういう風に一定のイメージを押しつけられた役者さんってのは、
そのイメージに縛られがちですしね。
現代劇に出演したときに、これまで彼が築いてきたものが崩壊しなけりゃいいですが。

とりあえず中世の合戦に興味があるとか、
そういったマニアックな趣向を持った人以外には
余り楽しめない作品のように思われます。
とりあえず次号のメルマガでもう少し突っ込んだレビューを書きますので、
興味のある人は是非登録してみてくださいね。

┏━━━━━━━━━メルマガから転載━━━━━━━━━━━━┓

 本作は、聖地エルサレムの占拠を果たしていた第二次十字軍の時代、
 温厚なイスラエル国王ポードワン4世の統治によって辛うじて保たれ
 ていた和平が王の病死によって危機に陥る。跡を継いだギーの無謀
 な攻撃により十字軍は大敗を喫し、エルサレムはその奪回を目指す
 サラセン王サラディンに包囲されてしまう。その数20万。この窮地
 に敢然と立ち向かうことになる一人の若き騎士バリアンの姿を描い
 たもの。
 
 
 いやー、ド迫力。ただひたすらにド迫力の映画であります。
 
 この作品はもう、ちにかく巨大スクリーンと最高峰の音響システム
 で観るに相応しいド迫力スペクタクル映画ですなあ。
 
 「グラディエイター」のリドリー・スコットだけに、合戦や白兵戦、
 野戦の迫力と臨場感はお手の物って感じで実に手慣れたもんです。
  
 とにかく凄いのが血の描写。
 
 本作はいたるところで血飛沫がドッパドッパ、ピュッピュッと迸り、
 そりゃあもう気持ち悪いくらいデス(苦笑)。
 
 が、本作の見どころは、やはり何と言っても後半のエルサレム攻城
 戦の圧倒的なスケール感に尽きますね。
 
 ここまで緻密に攻城戦を描出した作品ってのはあまりないんじゃな
 いでしょうか?
 
 投石器から射出される岩弾の迫力やら、わらわらと押し寄せてくる
 大軍勢の様相やら何やら、現場にいるかのような途方もない臨場感
 を味わえます。
 
 合戦の模様なんかはしばしば上空からが映し出されるんですが、3
 0000人ものエキストラを動員しただけあってもう壮観の一言。
 
 いやもうね
 
 見ろ!人がゴミのようだっ!!
 
 と言いたくなるような、人・人・人の未曾有の映像体験と言ってい
 いんじゃないかと思います。
 
 ただ、本作の見どころってそれくらいなんですよね。
 
 どうも物語そのものが舌足らずで、ひじょーーーーーに適当かつい
 い加減な感じで。
 
 いや、確かにオーランド・ブルーム扮するバリアン卿、めっちゃか
 っこいいですよ。
 
 まともな兵力が殆ど残されていない中で知力と勇気に活路を見出し
 て、20万もの敵勢に一歩も怯むことなくエルサレムに籠城して迎
 え撃つわけですから。
 
 でもですね、このバリアン「卿」、身分的に騎士に叙せられちゃい
 ますが、もともと「ただの鍛冶屋さん」なわけですよ。それもメチャ
 クチャ寂れた寒村の。
 
 もしかしたら字の読み書きもできないかもしれない、そんな人間が
 なんで完璧な攻城戦の戦術の数々を熟知してんのよ?!と。
 
 ぶっちゃけた話、万単位の大軍を見たことだってそんなにないだろ
 うし、攻城戦用櫓、投石器、何もかもが初めて見聞することばかり
 のはずなのに、なんであなたそんなにも完璧に指揮できるですか?
 と。
 
 そこら辺に関するまともな説明もなければ、心理描写も一切ないん
 ですよね。
 
 これじゃまるで、危機に瀕したジャンプ漫画の主人公が「覚醒」し
 ちゃって大活躍みたいなもんで、もう全然説得力ないんですわ。
 
 正直、映像の迫力でもの凄い誤魔化してんなーという印象しか残ら
 んのですよ。
 
 もう一つの問題は、脚本を書いた人間が「英雄譚」の基本構造を全
 くわかっていないことでしょうね。

 と言うか、「英雄否定」なのに典型的な「英雄譚」の枠組みを用いよ
 うとしているからおかしくなるんでしょうな。
 
 「英雄」っていうのは、もの凄く大雑把に分けると
 
 「勝ち取った者」と「守った者」
 
 この二つに分類できるわけですが、いずれにしても「何」を目的に
 しているかを明示しないとどうしたって物語に乗り切れないんです
 ね。
 
 本作のバリアン卿は典型的な後者なわけですが、単純に「聖都エル
 サレムの守護者」というだけでなく、「父の遺言=真の騎士道の実
 践者」としてその範を守ろうとする者としても描かれるにもかかわ
 らず、二つの目的の重ね合わせが等閑この上ないんです。
 
 父親に対する心理描写も殆どないんで、なんで彼がそこまでして「
 父の遺言」に忠実であろうとするのかよくわからんのは言うまでも
 なく。
 
 そこに向かわずにはいられない人々の切実な祈りのような、「エル
 サレム」の価値と意義が見えにくいんで、そこを必死になって守ろ
 うとする人間に感情移入は殆どできないですし。
 
 攻城戦前に騎士ティベリアスが十字軍遠征に対して述べる「結局は
 富と土地の為だった」という痛恨の述懐や、戦の終結時にサラディ
 ンがエルサレムの価値を「何もないが、全てである」と断言する台
 詞にも、印象的ではあっても重みが全く感じられないんですよね。。
  
 勿論、テーマがテーマだけに一方の立場を賞揚するのは避けたかっ
 た、というのは十分に考えられることではあります。
 
 事実、このエルサレム攻城戦は都市を真上から映すカメラがぐんぐ
 ん引いていって、双方が入り乱れて戦う様子を俯瞰ショットで収め
 る形で幕が降ろされるのですが、このショットは明らかに「神」の
 視点を意識したものですから。
 
 このカットに込められた、「神」の眼から見れば地上の争いが如何
 に愚かなことか、というリドリー・スコットの意図はよくわかるん
 です。
 
 実際、この俯瞰ショットで映される人々の姿は、途方もない規模で
 「おしくらまんじゅう」をしているようにしか見えなくて、かなり
 滑稽なので。
 
 ただ、そうした戦争の不毛さ、宗教的対立の愚かさを「物語」、特
 に「活劇」という形で昇華し得ているかと言えば、大いに不満が残
 ると言わざるを得んでしょう。
 
 流石のリドリー・スコットも今回ばかりは荷が重すぎたかな、とい
 った感じの作品でありました。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━転載終わり━┛

「キングダム・オブ・ヘブン」 2005年 アメリカ
監督・製作:リドリー・スコット
脚本:ウィリアム・モナハン
出演:オーランド・ブルーム エヴァ・グリーン ジェレミー・アイアンズ
    ブレンダン・グリーソン マートン・ソーカス デヴィッド・シューリス
    リーアム・ニーソン ハッサン・マスード エドワード・ノートン 他
http://www.foxjapan.com/movies/kingdomofheaven/

posted by 仙道勇人 at 05:56 | Comment(24) | TrackBack(60) | 劇場鑑賞報告

2005年05月01日

「エレニの旅」を観る

さて、アンゲロプロス御大の待ちに待った新作が
このほど封切られましたので、行って参りましたシャンテシネ。

物語は1919年の赤軍占領下のオデッサから脱出し、
難民として故郷にたどり着いたギリシャ人の一団のリーダー格の男に
孤児として拾われた少女、エレニが辿ることになる運命を描いた悲劇。

最初にぶっちゃけちゃえば、
個人的には前作「永遠と一日」の方が較べられないくらい好きですな。
まぁ、「永遠と一日」が私的ベストムービーだからってこともありますが。
あと、音楽がねー、「永遠と一日」と殆ど変わり映えしてなくて、
「永遠と一日」のサントラを持っている人間としてはちょっとがっかり。
あ、あと黄色の雨合羽ーズも出ていなかったな、そう言や。
まぁ、これは別にいいんだけれども。

基本的に、前々作の「ユリシーズの瞳」の時もそうだったんだけれど、
アンゲロプロスは「歴史」を前面に出すとどうも画面が恐くなると言うか。
なんと言うか、登場する人物が没個性化されて、容易に近づけなくなってしまうと言うか。
紡ぎ出される物語だけではなく、描き出される感情すらも
無限大に普遍化され拡散されて、容易に掴めないとでも言えばいいのか……。
いやいや、勿論描かれているものはよくわかるんです。
わかるんだけれども、自分に引きつけられないような
ある種のよそよそしさを覚えてしまうのは自分だけですかね。

……ただ、それを退屈というレベルに堕することなく、
アンゲロプロス特有の緊張感という形で画面に漲らせてしまうのは
さすが……って言うか、もうなんて言うか、ありえないんですよね、全てが。
映し出されるワンシーンワンシーンに名状しがたい凄みがあって、
とにかくもう圧倒されてしまうんですわ、うわ、なんだこれってな感じで。
例えば、冒頭でエレニの育った寒村を映すシーンがあるんですが、
カメラが徐々に引いていってやがて俯瞰ショットになって、
村全体が映し出されるんですね。
もうね、この俯瞰ショットだけでなんだか知らないけどスゲーって感じなんだよね。
それは例えば村のリアリティがどうだとかってことは言えるんだけれど、
そういった説明を凌駕する途方もない実在感に打ちのめされると言うか……。

そういう印象深いシーンが、この作品には凄くたくさんある。
楽団流の歓送迎シーンとか、悲壮な覚悟のエレニをみんなで励ますシーンとか、
黒い弔旗を掲げて去っていく一群の船団とか、
アレクシスとエレニの別れのシーンとか……。
中には余人がやったなら「臭い演出」として
一笑に付されてしまうようなのもあるんだけれど(急に踊り出したりとかねw)、
なんの外連味なく極平然と、一切を同一のベクトルで
描き切ってしまっているがゆえに違和感も覚える隙がないのですわ。
これはもうはっきり言って、一幅の絵なんですね。
ワンシーン・ワンシーンがそれ自体である美しさを湛えた
絵画の領域に入ってるとでも言いますか。
ただひたすらに"視ること"を要求し続ける作品とでも言いますかね。

とにかく、アンゲロプロスお馴染みの長回し超ロングワンショットといい、
状況説明を一切省いた"場"の接続といい、それらすべてが全く破綻することなく
一つの作品に見事に収まっているという意味で、
映像表現の極北を行く作品なのは確かでしょう。
詩的映像というものがどういものかを体感したい人は必見の一本ですな。
とにかく凄まじいですから。
現代でこんな作品撮れる人はアンゲロプロスをおいて他にいないです。

ちなみに、この日の開演前の予告編では
本作に因んで「愛」をテーマにした予定作がセレクトされていたんですが、
これがなかなか秀逸なセレクションで。
ハリウッドのナンパ系作品(「最後の恋のはじめ方」)から
硬派系(「アルフィー」)、ヨーロッパの硬派系(「モディリアーニ」)と続き、
最後にゴダールの新作「ノートル・ ミュージック」がババーン。
このゴダールの予告編の音楽が素晴らしく印象的でねえ。
この作品は是非観てみたいと思いますた。

posted by 仙道勇人 at 21:28 | Comment(4) | TrackBack(14) | 劇場鑑賞報告

2005年04月19日

「真夜中の弥次さん喜多さん」

「真夜中の弥次さん喜多さん」評をINTROの方に掲載しました。
ちょっと辛いですので、クドカンファンの人にはお勧めできません。
また、この作品を観て最高に笑えたという人も読まない方が吉です。

だって124分ものの間、


クスリとも出来なかったんだもの

劇場のそこかしこから笑い声が起こる中、
おいらたった独りで取り残された気分だったさ……。

すまねえ、ファンの人。
おいらテレビっ子じゃねーんで、
この笑いには正直ついていけなかったよ……orz
posted by 仙道勇人 at 04:28 | Comment(0) | TrackBack(1) | 劇場鑑賞報告

2005年01月16日

「オーシャンズ12」を観る

昨日は「オーシャンズ12」の先行上映へ。

ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、マット・デイモン、ジュリア・ロバーツ……、 本作は空前の顔合わせでオールスタームービーの名をほしいままにした前作「オーシャンズ11」の続編。
前作でカジノ王から大金を見事に盗み取ったオーシャンズ11の元にカジノ王本人が直々に取りたてに現れ、 盗んだ金と利息分を耳を揃えて返せと要求。できない時はわかっているよな、というわけで再集結したオーシャンズ11の面々は借金? の返済をするためにもう一働きすることに。しかし、額が額だけに、もうアメリカ国内ではターゲットがないなってなわけで、 ヨーロッパに遠征を企てることにするが……。というのが本作のあらすじ。

まぁね、確かに桁違いギャラを稼ぎ出すハリウッド・セレブ達だけに、やはりそれぞれが魅せてくれるるわけですよ。存在感やら何やらを。
(特に『ボーン・スプレマシー』を観たばっかりの身としては、マット・デイモンの巧みさが際立って見えるな。こっちでは相変わらずの 「ジミー大西」だったし(苦笑)。でも、それだけ雰囲気を変えられるのは凄いよね)
だから、役者を味わうという興行的な意味ではそれなりに楽しめる。物語の展開と演出も実に軽快でテンポ良く、気楽に楽しめる仕様だしさ。
だけど、これシナリオに手を抜き過ぎって言うか、なんぼなんでも遊びすぎだろう。
そりゃまあ、セレブ達の誰をどの程度画面に露出させるのかとか、なまぐさい問題とかあったのは容易に察することはできるんだけど、 もうちょっとまともなシナリオにはできんかったのかね。
はっきり言って、出演がこのメンバーじゃなかったら犬も食わないような稚拙極まりないレベルだぜ。

特に問題なのは11人の見せ場らしい見せ場が殆どない上、物語の展開上重要な位置を占める「盗み勝負」 の幕切れに典型的ご都合主義が大爆発してること。
こんなふざけた種明かしで観客を見事欺いてやったりとか思っているなら、見識をマジで疑いますぜ。
だって、まともな伏線が張ってないんだもんなあ。これで「怪盗」気取るのは、絶っっっっ対に納得いかない!
どんなに鮮やかに盗み出すか、出し抜いてくれるのかと期待して観に行く人は肩すかしを食らわされることを覚悟しましょう。

今回の興業収益次第では続編も当然ありなのかもしれないけど、この程度の内容なら「オーシャンズ13」 なんてのはもう勘弁してもらいたいってのが正直なところ。
つうかさ、これだけの大所帯のレギュラーを映画にすること自体無理があるんだよね。
今回も如何にキャラを途中退場させるかに腐心していたのが見え見えだったし。
どうしてもこのシリーズを続けたいなら、素直にテレビドラマにでもしてくださいよ、ソダーバーグ様!

オーシャンズ12 2004 アメリカ
監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:ジョージ・クルーニー
   ブラッド・ピット
   マット・デイモン
   キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
   アンディ・ガルシア
   ドン・チードル
   バーニー・マック
   ジュリア・ロバーツ
   ヴァンサン・カッセル
   スコット・カーン
   ケイシー・アフレック
   エリオット・グールド
   シャオホー・クィン 他

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posted by 仙道勇人 at 16:26 | Comment(13) | TrackBack(69) | 劇場鑑賞報告

2005年01月02日

謹賀新年「カンフーハッスル」を観る

新年明けましておめでとうございます。
結局昨年末は一度も更新できず、
年の瀬のご挨拶もなりませんでしたと深く反省。
正月休みでたっぷり休養を取ったので、
鋭気も十分養うことができました――と言いたいとこなんですが、
仕事・仕事・仕事で今も火の車でござんす(涙)。
や、まぁ、その状況で軽く祝いの酒なんぞを口にしてしまった
自分のせいでもあるんですが。
今年はちゃんと更新するよう頑張ります。
こっそりと独自企画を発射する予定なので、どうぞご贔屓に。

で、酒とおせち料理の合間を縫って、元旦早々劇場へ行って参りましたよ。
お題は「ありえねーーーーっ!」でお馴染みの「カンフーハッスル」。
いやー、面白い。まさに正月にうってつけのような「お祭り映画」。
漫画的な演出や表現がベースなので、
年代的に越えられない壁があるかもしれないですが、
マンガやアニメを見て育った世代なら文句無しで笑えるはず。
つか、笑わされてしまうのですよ。
リアルナンセンスギャグ漫画を見ているようなものなので、
思わず吹き出してしまうのです。
ストーリーなんてものはこの作品に限ってはお飾り同然、
あってないようなものなんで『ここがおかしい』とか『ご都合主義だ』『辻褄があってねーよ』
なんて突っ込みを入れることは無粋の極み、野暮ってもんです。
こういう作品はとにかく楽しんだもの勝ちよね。
だって、お祭なんだから。
楽しまにゃ損ってモンですよ!

きっと観終わった後、清々しい気持ちで
「ありえねー(笑)。」と呟いてること間違いなし。
正月ムードがまだ残る今の内に観ると
気持ち的に楽しさが倍増するかもしれない、
そんな祝祭感に溢れた作品なのでした。
いやー、新年早々良いもん観させてもらいました。

カンフーハッスル 2004年 中国・アメリカ合作
監督・製作・脚本:チャウ・シンチー
出演:チャウ・シンチー、ユン・ワー、ユン・チウ、ブルース・リャン、
    ドン・ジーホワ、チウ・チーリン、シン・ユー、チャン・クォックワン他

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posted by 仙道勇人 at 21:34 | Comment(6) | TrackBack(16) | 劇場鑑賞報告

2004年11月26日

「ハウルの動く城」を観る

働きづめで精も根も尽き果てているところに、トラブルはやって来る。
あぁ、まさに泣きっ面に蜂とはこのこと。
でもなぜかショックとかそういう感情的な動きがなく、
他人事の如く事態を淡々と受け止めている自分がいて。
――と、ここまで書いてちょっとヤバいぞと気がついた。
ヤレヤレだ……。

で、時間が空いたので今年のアニメ映画ラッシュの取りを務める
宮崎駿の「ハウルの動く城」へ。
事前情報では試写の際、
木村拓哉のアテレコが下手すぎて営業が顔面蒼白になった
とかなんとかとまことしやかに言われていましたが、
殆ど違和感を感じさせることなく、きちんと声が出せてたので一安心。
やはり、膨大なステージをこなしているだけあって、
きちんとしたボイトレをしているのだろうなあ。
その一方、声がダメダメだったのはヒロイン役の倍賞千恵子。
やはり声に若々しい張りがないのよね。
でもまぁ、近年の宮崎アニメって声優のキャストが妙なことになるのが常なんで、
その意味では変に破綻もなく無難なラインにまとまってた印象。

で、内容なんですが、これはっきり言っちゃうと、
ある意味で宮崎駿流の「セカイ系」ですな。
ただ、今回は表層描写で絶妙な表現と舌足らずな部分が混在してて、
物語の骨子はわかるんだけれども、
観終わった後にごわごわした消化不良感が残る作品になってしまってる。
観終わった後に突き抜けるような爽快感は正直ないのだけれど、
まぁ、観てて楽しかったのでよしとしよう。
それにしてもアニメとCGのバランスはこの位が一番良いと個人的に思う。

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posted by 仙道勇人 at 23:21 | Comment(0) | TrackBack(2) | 劇場鑑賞報告

2004年11月18日

「オールドボーイ」をレビュる!

……凄えですよ、これは。

基本的に物語の展開ということに関しては滅多に動じることがないんですが、
この作品は完全に裏を突かれちまいました。
とりあえず、観終わって思ったのは

ちくしょう、やられたっ!!

ということでしたから。
気持ち的に「合わせ技」で一本取られたと言うか……(負け惜しみ)。

とにかく、ここまで予想を裏切ってくれたのは、
恐らくブライアン・シンガーの「ユージュアル・サスペクツ」('95)以来かもしれんです。
「ユージュアル・サスペクツ」は、「カイザー・ソゼ」と呼ばれる裏世界の大物の正体を
割り出していくという単純なサスペンスなんですが、
複数の参考人の供述が皆それっぽく、最後の最後までカイザー・ソゼの正体が見えない。
見えないんだけれどもその存在感だけはビンビン伝わってきて、
最後にカイザー・ソゼの正体が明かされた時、
ゲエェェェェ、こいつだったのかよっ!!!
と悶絶させられるという驚愕必至の作品。
まぁ、それだけなんでゲーム感覚に近いんですが。

で、本作「オールドボーイ」も、同様に
まさかそういうことだったのかっ……と絶句させられるは必至。
「なぜ15年間も監禁したのか」「復讐」という二点を梃子にして、
最後まで緊張感を失うことなく一息に見せ切ってしまう演出力の高さ。
至るところに張り巡らされた伏線が、最後のクライマックスへと
鮮やかに収斂されていくシナリオの妙味。
これだけでも十分すぎるんですが、
本作はそれに加えて「はしごの外し方」が絶妙すぎるときてるんですから。
サスペンスとしては、もう堪りませんですよ。

本作が凄いのは絶句させられて終劇、ではなくて、
そこからドロドロの修羅場が繰り広げられることにあるんです。
もうホントに見てらんないくらいのまさに「修羅場」なんですが、
そこには人間のグログロしたどうしようもないエゲツなさと、
泣きたくなるほどひたむきで崇高な思いが交錯してて、
どうにも目が離せなくなってしまうのですよ。
ここまで来ちゃうと、ラストが「衝撃的か」否かというのはそれほど重要ではなくて、
この聖と俗が凝縮されたラスト10分で、お腹一杯になっちゃう感じなのですね。
このラスト10分を全身で受け止めて見せたチェ・ミンシクの熱い仕事っぷりも、
ただただ最高の一言に尽きます。

ただまぁ、物語の背骨を支えるはずの
「監禁の理由」というのが、どうにも弱い印象は残ります。
丁寧に組み上げてるんで支え切れていないとは言いませんけど、
なにせ「15年間監禁」ですからね、
「それであれかい!」という感じはどうしたってしちゃいますわな。
もっとも「そんなことで?」というものだからこそ、
逆に「15年間監禁」を実行した犯人の抱える
闇の深さが仄見える構図、とも言えるんですが。
なんにせよ、この部分をどう受け止めるかで、
本作の見方はかなり変わるかもしれんですな。

個人的には、「監禁の理由」を解き明かすことは
物語の山場ではなくて、その前の前菜みたいなものなので、
些か肩すかしを食らった感じではありましたが、
主菜が美味しすぎて(悲痛すぎて)どうでもよくなっちまいました。

とりあえず、タランティーノ映画が好きな人なら、
観て損はしないこと請け合い。
問答無用の120分、極上のエンターテインメントです。

(★★★★+★)

オールドボーイ

2003年 韓国
 監督 パク・チャヌク
 脚本 ファン・ジョユン,イム・ジュニョン,パク・チャヌク
 出演 チェ・ミンシク,ユ・ジテ,カン・ヘジョン 他

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posted by 仙道勇人 at 20:49 | Comment(12) | TrackBack(10) | 劇場鑑賞報告

2004年11月17日

「パニッシャー」を観る

過密スケジュールのピークがひとまず過ぎたので、
後半戦に突入する前に英気を養おうと映画館へ。
とりあえずヘロヘロなんで、何も考えないで楽しめるものが観たいということで、
「チューブ」か「パニッシャー」、どちらかにすることに。
で、「チューブ」の上映スケジュールを観ると、やたらと回数が少ない。
うーむ、人が入っていないのだろうか……。
予告編では結構面白そうだったんだけど。
まぁ、人気がなさそう(=面白くなさそう)なので、
ここは「パニッシャー」に走っておく。
なんでも「時代に逆らう生身のアクション」が売りらしいので、
きっと爽快な気持ちにしてくれるんじゃないかと思ったんですが……。

「パニッシャー」は、「スパイダーマン」や「Xメン」で有名なマーブルコミックのシリーズの一つ。
マーブルで唯一スーパーパワーを持たないヒーローという異色な存在。
今回は「パニッシャー誕生編」で、「パニッシャー」が生まれるまでのお話。
要は家族と一族を殺された凄腕FBI捜査官が、
法に変わって復讐するまでが描かれているんですが、
どうしようもなく暗いんだ、これが(涙)。
しかも復讐の仕方がやたらとエグイし(号泣)。。
残酷場面は敢えて直接描写しないという方法が、
いろんな想像を否応もなく掻き立てられて、かなりへこむし。。。
派手な銃撃戦があるわけでもなく、華麗なガン・アクションが見られるわけでもなく。
とにかく地味で汗くさい戦いがひたすら続いていくという……。
つ、つまらねえ……。

「復讐じゃない、戒めだっ!」と嘯いて
残虐無道なやり方で鉄拳制裁を加えていくパニッシャーの姿に、
なんだかこちらまで不当な戒めを与えられたような、
暗澹たる気持ちを抱きながら劇場を後にしたのでした……。
疲れた脳味噌をリフレッシュさせるどころか、
更なるダメージを与えてくれてありがとう、パニッシャー。

とりあえず、原作のファンという人以外は観ない方が無難。
それにしても、なんでトラボルタ?
はっきり言って、トラボルタでなくてもいいーんでないの、これ?

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posted by 仙道勇人 at 23:43 | Comment(0) | TrackBack(1) | 劇場鑑賞報告

2004年11月10日

「オールドボーイ」を観る

よく利用するシネコンにレイトショーの午前版、
「朝一ショー」なるものがあると知り、休みをいいことにいそいそと訪れる。

十分違いでかかる「オールドボーイ」と「チューブ」、
どちらにするか暫し迷ってから「オールドボーイ」にする。
本当は「砂と霧の家」も興味があったんだけど、
なぜか朝一ではやっておらずこちらは断念。

で、カンヌ・グランプリの「オールドボーイ」ですが、
これがメッチャ面白い。
話は、ある雨の夜、何者かに拉致されて
理由も解らぬまま15年間監禁生活を強いられたオ・デスという男が、
自身の監禁された理由と監禁相手への報復を求めて街を彷徨う復讐サスペンス。

とにかくシナリオの「練り」が尋常じゃないんですな。
何気なく呟かれた台詞からなにから、とにかく方々に張り巡らされた伏線が
ラストの「理由」に収斂される様子は圧巻、鳥肌モノ。
ただ、15年間の監禁とかありえないくらい壮大な計画の割に、
その動機となる「理由」が、比較的些細と言うかなんと言うか……。
印象として不釣り合いな感じがするな、個人的に。

何と言うか、明らかに狂ってるんだけど、
人間が狂気に到るほどの深淵までは描き出せていないと言うか。
や、もちろん理解はできるし、納得もできるように描かれてはいるんだけれども、
計画が計画なだけに、あと一歩が足りないという感じ。
そこだけはちょっと気になってしまうかなあ。
でも、凄く面白い映画です。

さて、今週・来週とメチャクチャ厳しいスケジュールで激鬱なわけですが、
今後の試金石としていかに乗り切るか、自覚的にこなしていきたいものです。

あー、次の休みはいつなんだろう……。

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posted by 仙道勇人 at 17:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 劇場鑑賞報告

2004年11月08日

「血と骨」を観る

昨夜は、9日締切の案件をチャチャと仕上げ、レイトショーで「血と骨」を。

家族や親類縁者から「怪物」と呼ばれて恐れられた
金俊平という男の一代記なんですが、
いやー、確かに「とんでもない」ですわ。
破天荒とかそんな言葉どころの騒ぎじゃなくて、とにかく無茶苦茶。
ただ、本当にそれ以上でもそれ以下にもなり得ていないのが痛いところ。

セットや役者陣は頑張っていると思うんですが、
どうにもエピソードを単純に抜き出して再構築しているだけにしか見えない。
たけし扮する俊平のやってることは理不尽極まりないことばかりなんで、
しばしばポカーン状態に陥るっちゃ陥るんですが、
それらのエピソードの総体として「金俊平とは如何なる存在だったのか」
という部分が全く見えてこないんですな。
これじゃただの「わけのわからん乱暴者」でしかない。
たけしが暴れるシーンが、
往年のコントと重なって見えたという面も大きいですが。
まぁ、万人向けの作品ではないです。

日曜の最終回だったせいか、人は少なめ。
それにしても右隣のデブがじゅるじゅるずーずー(←ジュース飲んでる)、
左隣のおばさまが折に触れてヒュッヒュッと息を呑んでて煩かったなあ。
席が間に一個ずつ空いてたのに、あの存在感って……。

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posted by 仙道勇人 at 16:57 | Comment(0) | TrackBack(2) | 劇場鑑賞報告

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